出土品を実見してきました!

2013年5月7日火曜日

アートロ

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 もしかしたら、重要文化財になるかもしれないものをこんなヒョイヒョイ持っていいのか…?


連休中の5月4日(土)元・博物館学芸員の稲森さん、静岡大学考古学研究室の篠原先生と、登呂博物館を訪ねました。例の土器破片に見られる真ん中が黒く外側(表面)が茶色くサンドイッチ上になっている件と、台付き甕の作り方を破片から検証してみようというのが目的です。

考古の目から見ると、これは野焼きの時に炭化したものとされてきた。しかし、登呂の生土は真っ黒。適正焼成温度1100℃で焼けば、綺麗なレンガ色になる。私から見ると、半生焼け現象ではないか?うちの現代窯で800℃で焼いてみよう。関連記事は、こちら

もう1つの懸案。台付き甕の作り方は、稲森さんが見つけた資料から

>ここでは、連続して積み上げたもの、
>台と胴部を別に作ってから組み合わせているもの、
>乾燥させた台の側面から粘土を積み上げているものなど、
>伊勢湾地域の中の時期による違いや周辺地域との違いがまとめられています。
>結局のところ、いくつか作り方には手法があるようですが。

形は同じだけど、それぞれ作り易いやり方を見つけていたんじゃないの?という気もちにもなるけれど、割れた破片から想像するに、わたしが考えたものとはちがうかもしれないともう一度、試作をしてみることにした。講座の参加者には自分で形から想像して作ってもらおうかなあ?

追加で、篠原先生から「これ焼いて。」と有度山の10万年前の土を預かってきました。登呂は元々、湖だったので3000年前くらいと、若い土なのよ。


右が10万年前の有度山の土、左の真っ黒は登呂の土(若いのよ、ふふ)

ARTORO『土がぼくらにくれたもの』参加者募集中です。
申し込み受付:4月20日~5月15日
対象:小学5年生以上30名

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