2021年8月23日
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み(ん)なとまちをつくるアーカイブプロジェクト まちをひらく|Open Sesame!
◎話を集めてまちをひらく◎ 〜人々の話を集めたとして、それが一体何になる?!〜
①7月から10月までに港まちに住む10人の台所におじゃまする。
②行きすがら、またはそこの庭で見つけた植物を小さな陶製ブーツに活けて食卓に置く。
③定番料理をを教わって、一緒に作ったり食べたりしながら話したことを記録する。
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プロジェクトが始まる前の6月の雨の日に、zoomで打ち合わせをした。
写真を担当する村上さんと顔合わせだったので、庭のパープルセージの花をブーツに挿した。打ち合わせの途中、村上さんが「話、聴いてるみたいですね。」と言った瞬間から、聞き役に徹している。
台所訪問の初日、Iさん宅のバルコニーで、最近よく見かけるピンクと黄色の花が紫色の種をつけていたので、ブーツに挿した。
わたしが小さい頃にはなかったあの花は何だろう?と調べてみると「ランタナ」という名前だとわかった。
それはよその国から来た植物で、日本では園芸用としても売られているが、世界の侵略的外来種ワースト100に入っている。種には毒があるそうだ。人間があっちこっち移動するから、本来この国にいないはずの植物が根付いていくんだなと浅はかに考えた。
そういえば最近、おしろい花を見ない。小学校へ通う道のあちこちに咲いていた。黒い種を潰すと白い粉が出てきて、当時は顔に付けて遊んだ気もするし、花の蜜を吸った。おしろい花は、こういうよその国から来た植物に押されてどこか行っちゃったのかなと思って調べた。南アメリカ原産のおしろい花は江戸時代に日本へ来て、毒もあるという。そんなこと知らずに遊んでた。
自分の実感じゃなくて、データみたいな情報の方を信じちゃってごめんね、ミス・ランタナ。
おやすみなさい。
2016年11月に近所で見つけたランタナをインスタにアップしていた。ランタナも中南米産だ。おしろい花先輩とスペイン語で話すんかな?
今年もうちの近所で、元気よく咲いているランタナ。虫がつかないので世界中に爆発的にひろがってるらしい。


