9月21日(日)ARTORO第4回「土を焼く。」無事に終了。
登呂ムラの人々は、はしごに使った木をリサイクルして、田んぼの杭に使っていた。そんな彼らが燃料に木をボンボン使うわけがない、と昨年のARTOROで穂刈りしたあとの藁と籾殻、熱を逃がさぬよう、田んぼの土を土壁のように蓋がわりにして焼いてみた。火は細く長く、5時間あまりで焼成を終えた。次回は薪もナシでやってみよう。
本当のことを言えば、もっとゆっくり温度を下げて、完全に冷えるまで土器を放っておきたかった。弥生の人は、翌日の朝まで放っておいたはず。熱いのにムリに出してひびが入ってしまった最初の甕にゴメンナサイ。それでも、9個の台付き甕ができあがり、11月にこれを使って何を煮炊きしようか、たのしみ。
登呂では、土器を焼いていた窯跡は出ていない。
去年も穂刈り後の、田んぼを見て思った。焼畑を兼ねて、ここで土器の野焼きをしていたのではないか?
私たちよりも、ずっとずっと合理的で無駄のない暮らしをしていただろうな。



