プロジェクト「土が僕らにくれたもの」始動。

2012年9月22日土曜日

アートロ

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 昨日、登呂遺跡で発掘された弥生時代と同形の台付甕を使って、米を炊きました。

なんと、美味しかったことか。

砂を混ぜたり、3種類の土で甕を用意したものの、結果はあまり変わらず、どれもおいしいご飯が炊けた。

何より驚いたことは、すすが甕のなかに入らない。この微妙なカーブは、ちゃんとデザインされたもの。あとで、出土品を確認したら、大中小とサイズはあれど、小さいのは核家族用?とかそういうことではなく、この形に意味がある。スゴイなぁ。人が使うものは、すべてデザインされている。

米の煮炊き担当のアンコメさんが、軍鶏(しゃも)を入れたスープに、最後はカミアカリ米を入れておじやみたいにして食べたのだけど(激ウマ)、当時、お父さんは(マンモスはいないから)イノシシとか捕って帰ってきて、みんなでごはん食べたんだよね。お父さん、かっこよかっただろうなあ。今は、給与振込でお父さん、肉しょって帰って来ない。

スイハニングのあと、登呂博物館の展示物を学芸員の稲森さんと見学しました。

最後のコーナーは、登呂遺跡の発掘にまつわるアーカイブで、ひときわ目を引いたのが、白黒の新聞記事に使われた写真。昭和22年、戦争が終わって疲弊した人々を勇気づけたというその写真には、男女が一緒に、女性は白いスカートを履いて発掘作業をしている姿があった。それは新しい平和な時代の到来を象徴していたのだそう。

胸が熱くなりました。

*昨日の様子は、平野雅彦氏が書いてくださったので、ぜひ、こちらをみてください。

http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1816.html




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